護衛艦の掃海母艦 ぶんご 掃海艇やくしまを見てきた!

 2026年2月11日には、愛知県の蒲郡ふ頭にて「ぶんご」を含む掃海隊群の一般公開が実施されており、見学に訪れました。


掃海母艦「ぶんご(豊後)」の概要

​掃海母艦「ぶんご」は、海上自衛隊が運用する**「うらが型」掃海母艦の2番艦**です。艦名は、大分県と愛媛県の間にある「豊後水道」に由来しています。

​1. 「掃海」と「母艦」の役割

​「掃海(機雷除去)」部隊の拠点となる船で、主に以下の3つの役割を担っています。

  • 司令部機能: 掃海部隊を指揮する「旗艦」としての役割。
  • 補給・支援: 小型で航続距離の短い掃海艇に対し、燃料・食料・水の補給や、乗員への休養・入浴施設を提供します。
  • 機雷敷設: 敵の侵入を防ぐために機雷を設置する能力も持っており、日本最大級の機雷敷設艦としての側面もあります。

​2. 艦艇のスペック(うらが型)

  • 基準排水量: 5,700トン
  • 全長: 141m
  • 最大幅: 22m
  • 主要装備: 76mm速射砲、機雷敷設装置、司令部機能など

​3. 多彩な活躍

​「ぶんご」は機雷戦だけでなく、その高い輸送・居住能力を活かして、海外派遣や災害派遣でも大きな実績があります。

  • 1999年: トルコ地震での仮設住宅輸送。
  • 2011年: 東日本大震災での被災者支援(入浴支援など)。
  • 2025年(最近): 日米共同での水葬儀(ジェームズ・アワー氏の葬礼)の舞台となるなど、外交・親善の場としても重要な役割を果たしています。

​補足:現在の状況について(2026年2月時点)

​現在、掃海母艦「ぶんご」は就役から約28年が経過しており、ベテラン艦として活躍を続けています。

直近の2026年2月10日・11日には、愛知県の蒲郡ふ頭にて「ぶんご」を含む掃海隊群の一般公開が実施されており、多くのファンが見学に訪れています。

 掃海母艦ぶんご








​掃海艦「やくしま(MSO-302)」の概要

​「やくしま」は、やえやま型掃海艦の2番艦として建造されました。

現在は、掃海隊群 第3掃海隊(母港:京浜地区または横須賀)に所属し、日本の海域に眠る危険物や機雷を取り除く任務に就いています。

​1. 「掃海艦」としての最大の特徴:木造船

​最近の護衛艦は鋼鉄製ですが、「やくしま」は船体が「木」でできています。

これは、磁気に反応して爆発する「磁気機雷」から身を守るため、磁気を出さない木材を何層も重ねて造られているからです。

  • 材質: ベイマツ(ダグラスファー)などが主に使用されています。
  • 理由: 船体が磁気を帯びないようにするため。

​2. 深海への対応

​通常の「掃海艇」が浅い海の機雷を担当するのに対し、「やくしま」のような「掃海艦」は、より深い海底(深海)に設置された機雷を処分する能力を持っています。

​3. 主なスペック

項目

内容

基準排水量

1,000トン

全長         

67m

全幅

11.8m

主要装備

20mm多銃身機関砲、機雷処分具(S-7型)


近況と今後について

​実は、この木造の「掃海艦」は非常に貴重な存在になりつつあります。

最新の掃海艦(あわじ型)からは、木材の代わりに「強化プラスチック(FRP)」が使われるようになったため、「やくしま」のような大型の木造軍艦は世界的に見ても絶滅危惧種と言えます。

 掃海艇 やくしま