備中松山城を作ってみた1!
備中松山城は唯一の山城の現存天守:で、標高約430mという、現存12天守の中で最も高い場所に建っています。
また、備中松山城の天守閣の外見上の特徴としては次のとおりです。
1. 構造と規模
二重二階(にじゅうにかい): 実際の構造は2階建てですが、下から見上げると屋根が三層に見えるようにデザインされています。
複合式天守: 天守の西側に**付櫓(つけやぐら)**が付属する複合式の構造です。
最小の天守: 建物自体の高さは約11mと、現存天守の中では最も小規模です。しかし、巨大な岩盤の上に築かれた石垣(天守台)の上に建っているため、実際に見ると非常に威圧感があります。
2. 壁と窓
壁の配色: 白い漆喰塗りの壁と、建物の下部を覆う黒い腰板張りのコントラストが特徴的で、力強い印象を与えます。
連子窓(れんじまど)の多用:
正方形の角材を縦方向に並べた縦格子の連子窓が多用されています。
連子窓は、外からは城内が見えにくく、内からは広角に敵兵の動きを見ることができるように工夫されています(別名:武者窓)。
出窓の意匠:
1階正面(南面)には、格式の高い**唐破風(からはふ)**を付けた出窓が設けられています。
2階正面には、折れ曲がった形の出窓があり、外観に変化を与えています。
3. 屋根と破風
天守の屋根には、様々な種類の破風が巧みに配置され、小さいながらも風格ある姿を作り出しています。
破風の配置:
1重目(1階屋根)には、
西面に千鳥破風(ちどりはふ)
北面・東面に入母屋破風(いりもやはふ)
南面(正面)に向唐破風(むこうからはふ)
が付けられています。
特に、正面の唐破風は、柔らかな曲線が特徴的で、天守の顔として格式を高める役割を果たしています。
4.籠城に備えた珍しい設備
囲炉裏: 天守の1階に、現存天守では唯一、囲炉裏が設けられています。これは籠城時の食事の準備や暖房に使われたと考えられています。
装束の間(しょうぞくのま): 籠城時に城主一家の居室となる部屋があり、床下に石を入れて忍者の侵入を防ぐ工夫がされています。
神々を祀る御社壇(ごしゃだん):
天守の2階には、城の守護神を祀る御社壇が残されています。