吉野ヶ里遺跡 は、弥生時代(紀元前5世紀〜紀元3世紀頃)の日本最大級の 環壕集落跡 です。その見どころは、大規模に復元された当時の集落の様子と、そこで行われていたとされる「クニ」の政治や祭祀に関わる重要なエリアです。 主な見どころは以下の通りです。 主要な見どころ 南内郭(みなみないかく) 集落を治めていた 支配者層の居住空間 が復元されています。 周囲を壕(ほり)と城柵で囲まれた 厳重な区域 で、当時の暮らしの様子が垣間見えます。 北内郭(きたないかく) 集落の中で 最も神聖な場所 とされ、クニ全体の重要な会議や 祭祀儀礼 が行われたと考えられています。 巨大な主祭殿 などが復元されており、『魏志倭人伝』に記された**「宮室」「楼観(ろうかん)」**の跡と推定されています。 北墳丘墓(きたふんきゅうぼ) 吉野ヶ里集落の 歴代の王や、それに近い人々 が埋葬されたとされる 特別な墓域 です。 **甕棺(かめかん)**と呼ばれる大きな土器に入れたお墓が展示されており、本物の遺構を見学できます。 物見やぐら 外からの侵略者を監視していたとされる 見張り台 が復元されています。 高さ12m にもなり、佐賀平野を一望できます。 体験プログラム 園内では、 勾玉(まがたま)づくり や 火おこし体験 など、弥生時代の暮らしを体験できるプログラムが開催されています。 広大な敷地に復元された建物群や、出土品が展示されている 展示室 なども合わせて見学することで、古代日本のロマンと当時の人々の生活を学ぶことができます。